少し、おっくうなこと。少し、勇気のいること。
でも、いざ、やってみると案外と楽しいという経験ってありませんか?
娘の小学校のPTAは、朝の交通安全見守り隊をしています。
この間、私にも順番がまわってきました。
私は、民生委員として交通安全見守りの経験があります。
しかし、前回担当した場所と違う交差点だったので、少し気が重く感じていました。
朝も苦手な私は、できれば妻に行ってもらえないかな…。と思っていました。
しかし、その日、妻は仕事の都合で行けないとのこと。
一人では不安なので、長女に一緒にやろうと提案しました。
さあ、いざ、現場に到着。
しかし頼りの長女は、すぐに「恥ずかしい。」と学校へ行ってしまいました。
「よ~し。」と気合を入れました。
「おはようございます!」
声を出すとなんだか力が湧いてきました。
それでもまだ、少し緊張していました。
最初は、子どもたちの顔を見るのも少し恥ずかしかったけど、次第に横断歩道を渡る子どもたちの表情が見えてきました。
そして、一人一人の顔を見ながら、声を掛けられるようになってきました。
信号待ちをしている子のランドセルにそろばんの手さげ袋がぶら下がっていました。
とても自然に、「そろばん習っているの?」「楽しい?」と話しかけていました。
子どもと手をつなぐお母さんやおじいちゃん、おばあちゃんも結構いるんだなあ。
「ご苦労さまです。」と声を掛けていただく。
少し、照れくさい感じ。
今度は、過ぎ行く車の運転手の顔が見えるようになってくる。
眠たそうな人、会社の制服を着ている人、サンドイッチを食べている人、しかめっ面の人、笑っている人…
いつのまにか
「今日も一日、頑張ってください!」と心の中で言っていました。
こんなにもたくさんの人がいるんだ。
一人一人の人生物語を想像して、なんだか楽しくなってくる。
そんなことを考えていると、始業のチャイムが鳴りました。
気分が乗らず、おっくうなこと、不安を感じること、逃げ出したいことも
少し、勇気を振り絞ってやってみる。
少しずつ楽しくなる。
そして、やってよかったと思う。
不安を感じるのは、やったことがないからだと思う。
やってみると、できるもんだ。
作業療法でも、そんな展開がよくあります。
「やりたいこと、ありますか?」
「やりたい気持ちはあるけど、できないよ。」
私たち作業療法士は、その方がどうすればできるかを知っています。
うまくリードして一緒にやってみると、
「できるもんだなぁ」
「足がもっと強くならないと難しいなぁ」
「孫にプレゼントしたいなぁ。」
と、ポジティブに気持ちが動きます。
なので、まず、やってみることを大切にしています。
やってみることで、いろいろわかってきます。
少し不安なことでも、まずは、やってみましょう。
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